3-2 考察

スケジュールを管理する上で、実績を考察する作業は、作業見積もりを行う事に並んで重要な作業となります。実績を入力した工程表を眺めて何か思う事はないでしょうか?「あ~ぁ、遅れちゃったなぁ~」それはそうなのですが、それだけで終わらせては今まで工程表を作成して実績を入力した意味が9割無駄になってしまいます。 この「遅れる」という事に対してどう思い、どう対処しなければならないかが重要なポイントです。 どの工程で何が原因で遅れたのでしょうか。 どの工程で遅れたのかは、ガントチャートと実際に行った作業時間と予定も比較してみましょう。遅れた工程について、この時点で、何が原因で遅れたのか把握できない場合は、次の作業へ移る前に必ず自分でよく考えてください。原因不明のまま次の作業を行うと、何度も同じ原因の遅延が発生してしまいます。 遅れた原因として、当然、作業見積もりを誤った場合も考えられますし、仕様書の不備や、仕様書に記載されている内容を理解するのに時間がかかってしまった、コーディング方法が解らず時間がかかってしまった等、原因はいろいろあると思います。この「遅れた」という状態に対し原因を正確に把握する事ができたら、次に、今後のスケジュールを眺めてみましょう。 遅れた作業内容と同じ内容の作業がないでしょうか。 同じ作業がある場合は、同じ原因で遅延が発生する恐れがあります。今まで作成した処理のコピー&ペーストと対象テーブルの書き換えくらいで対応が可能であれば、今までの遅延分を取り戻す事ができるかもしれませんが、対象のテーブルが違うだけでなく、結果として表示するフォーマットが違う、画面に出力する際特別な処理が必要である、といった場合はこの工程で遅延分を取り戻すのは困難となります。また、仕様書の不備であったりする場合も今までのように、遅延する可能性があります。 前記のように思った事をすべて箇条書きにして工程表の隅に記録として留めておきましょう。 
  • スケジュールから遅れている 
  • 遅れは1日 
  • 遅れた原因は、仕様書に記載されているチェック処理の内容に抜けがあった 
  • 仕様書に抜けている数が多かった 
  • ODBCの設定がうまくできていなかったのでデータベースへ接続できなかった 
  • 結果を表示するコンポーネントの使い方が解らなかった 
進捗状況は全て予定通りに進んでいる場合は、問題が無いように思えますが、こういう余裕のある場合にこそ、先を見通す目を磨きましょう。今までの作業状況から今後の作業に対して問題が発生するような所は無いか、問題が発生した場合にどのように対応すべきか、今後必要となる技術で、自分が今持ち合わせていない技術はないか。こういった事も考え、予想される問題に対し、予め対策を施しましょう。問題に対し先手を打っておけば、例え予想通りの問題が発生したとしても、通常の半分や、場合によっては10分の1のように、短時間で対処できる可能性が高くなります。また、問題が発生している場合は、目先の問題を解決する事でそれどころではなく、普段なら見えるものも見えない状態となります。
Comments