1-3 工程表作成

進捗管理を行う上で必要なスケジュールを作成してみましょう。スケジュールを作成するには、何をしなければならないのか作業の内容を把握する必要があります。何をすればいいのか解らなければスケジュールの立て様がありませんし、作業の行い様がありません。まずは以下のような考え方で作業に必要な工程を洗い出してみましょう。作業の規模や内容によって多少手順や工程に増減はありますが、考え方は変わりませんので覚えておいてください。 しなければならない作業を親工程とします。次に親工程の中で一番大きなくくりを子工程とします。これを処理単位になるまで繰り返します。 検索画面を例に工程を洗い出してみましょう。 検索画面を作成する事がしなければならない作業ですので、最上位の親工程として記入します。

次に検索画面を構成している機能として、絞込み、検索、結果表示がありますので、これらを子工程として追加します。

絞込み条件を設定するには初期データとして必要な場合がありますので、もう少し小さい単位まで列挙します。

最後に、画面設計や、テストする時間を加え、タスクIDを順に割り振ります。

これで工程表に記載する項目を洗い出す事ができました。項目が洗い出せたら、次は最下位のそれぞれの工程にどれくらいの時間がかかるかを調べます。各工程は処理単位になっていますので、その処理の事だけを考えた時間を算出してください。今までに経験の無い言語であったり、開発内容であったり、今までに蓄積された経験が少ない場合は、最小単位を4時間や1時間と大きくとってもかまいませんが、精度があがってきたら30分や15分まで最小単位を小さくしていきましょう。会社によっては『こういった画面の場合はこれくらいの時間で計算する事』のような基準が定められているところもありますので、作業を始める前に上司へ確認してみましょう。 もしこういった基準があるのであれば、両方の作業時間を見積もってみてください。自分の見積もりと会社が蓄積している見積もりの差がどの程度あるのかが分かりますので、今後の見積もり作業の参考になります。

各工程に掛かる必要な時間がわかりましたので、次に稼動日とその日の作業時間に合わせていつ始めていつ終わるかを決めます。この時気をつけなければならないのは、「1日を何時間として見るか」です。当然8時間な訳ですが、朝礼があったり、社内清掃があったりする場合もありますので、そういった事も十分考慮に入れなければなりません。そして、最初から残業のある工程表は作成しないようにしましょう。

ここまでで、作業をマイペースで行った場合の工程表が完成した事になります。 次にいつまでに作成しなければならない作業なのかを知る必要があります。 作業を渡される時にたいていの場合、行う作業内容と合わせて伝えられますが、その時に「いつまでに出来そう?」と聞かれる場合もあります。「いつまでに」と聞かれたら、その場で根拠のない希望納期を答えるのではなく、「作業内容を元に見積りして後でご連絡致します」と答えましょう。そしてマイペースで行った場合の工程表を作成して、いつまでに出来るかを連絡するようにしてください。また、期限を言われない場合もありますが、その時は期限を言われていないと気がついた時点で速やかに確認するようにしましょう。 自分のマイペース見積りと納期が解ったので、工程表に仕上げをします。 まず、指定された納期をマイルストーンとして工程表へ追加しましょう。そして、マイルストーンと自分の作成したマイペース見積りを比べ、マイルストーンの方がはやかった場合は、「普通に作成するとこれ位になるのですが・・・」と相談してみましょう。もしかしたら、「じゃあそれでいいよ」と言われるかもしれません。 「何とかして」と言われた場合は工程表の必要な作業時間は変えず、一日の作業時間を10時間にしたり、12時間にしたりして、期限に収まるよう調整を行ってください。どうしても無理な場合は、再度相談してみましょう。その時に「こうであれば何とかなる」という提案もできるよう準備していくことを忘れなでください。 「その日までにしなければならない」と考えるのはいい事ではありますが、もともと無理なものを「何とかします!」と言っても、苦しい作業を強いられるのは自分ですし、もし出来なかった場合は「やっぱりダメでした」と言っても「何とかしますと言ったじゃないですか!何とかしてください!!」としか返答はありません。かといって余裕だらけのスケジュールを作成してもバレます。仮にバレなかったとしても、「生産性が著しく劣る」という理由で次から作業は回ってきません。健康的な生活スタイルを維持したまま、計画的に作業をこなす事と、自分のスキルに対し正当な評価を得る為にも工程表を作成しながら作業見積りを行うようにしてください。 最後にスケジュールのガントチャートを作成し、工程の最終チェックを行います。
Comments